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喫茶店とおじいさん

2019.04.18 :

先日、お仕事の打ち合わせで久しぶりに懐かしい喫茶店に行きました。きっと10年ぶりくらいだと思います。

昔と少しも変わらず静かなところで、打ち合わせには持ってこいのところです。

椅子に座って打ち合わせ相手を待っている時に、かつてそこで見た不思議な光景を思い出しました。不思議というより、何かいけないものを見たというのが正直な気持ちです。

10年くらい前は時々時間つぶしなどにその喫茶店を利用していました。そんなある日も何かの時間調整のため、特に用事もなかったのですがその喫茶店でコーヒーを飲んでいると、5~6人の大きな体をした、ヤクザ風の身なりの男の人が景気良く喫茶店に入って来て、私の席の少し離れたところに座りました。

当然、彼らからみると私はただの客で、その人たちも私に何かを仕掛けようという雰囲気はありませんでした。

彼らはそれぞれに飲み物を頼んで、大きな声で何か話し合ったりして、和やかな雰囲気に見えました。

私は本を読みながらそんな様子を時々ちらちら見たりしていたのですが、何か少し様子が変です。

よく見ると彼らの真ん中に、いかにも気の弱そうなおじいさんが座っていました。座らされていたという表現の方が良さそうです。

離れた席から様子を観察していると、その気の弱そうなおじいさんは、周りのヤクザ風な男の人たちに笑いながらではありますが、何か強要されているように見えました。おじいさんは汗をいっぱいかいておしぼりで顔を拭きながら、小さな声で「はい」「はい」と答えていました。周りの男の人はその答えに反応して大声で笑ったり、強い口調で喋ったりしています。

私は、大変な事情がそこにあると直感しました。途切れ途切れに聞こえてくる話し声を整理して推測してみると、どうもその気の弱そうなおじいさんは、周りの男たちの組織のようなものに借金をしているようでした。どうしてそんなことになってしまっているのかはわかりませんが、どうもそのようです。そして男たちはおじいさんに今、何をさせようとしているのかはわかりませんが、大きな声で笑い声をあげながら飲み物を飲んでいます。私は、その光景を遠くから見ているしかできませんでした。

しばらくすると男たちとおじいさんはまた、立ち上がって店を出て行きました。その後はまた静かな喫茶店に戻りました。

あの後あのおじいさんはどうなったんでしょうか。

久しぶりに訪れた喫茶店で、そんなことをふと思い出しました。

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