ヒヤッとしたこと
会社勤めの頃、ヒヤッとしたことをお話します。
ある日、その日も忙しくデザインの仕事をしていました。
そして壁にかかっている時計をみて、
「おっ!やっとお昼だ」
と思って二階の食堂へ、家内が作ってくれたお弁当を持って上がりました。
食堂にはまだ誰も来ていなく、私はいつものように、皆が見る少し高いところに設置されているテレビをつけました。
そしてお弁当の包を開いて、少し食べ始めました。
しかし今日に限って誰もなかなか二階に上がってきません。
「あれ、みんななかなか上がってこないなあ」
「今日は忙しいのかなあ」などとぼんやり思いながら、私はいつものようにNHKのニュースを見始めました。
それでもなかなか皆が食堂に上がって来ません。
「おかしいなあ」と思いながらいると、NHKのニュースの内容が少し変なのです。
なにか大きな事件でもあったのかなといやな胸騒ぎをしました
そしてふと食堂の壁掛け時計を見るとなんと
まだ11時だったのです。
私はお昼だと思って、1人で食堂に上がっていたのですが、
驚くべきことに1時間早くにお弁当を食べ始めていたのです。
皆が上がってこないのも、NHKのニュースが少し変なのも瞬時に合点がいきました。
その後は、急いで青ざめてお弁当を閉じて
何もなかったように、急いで自分の机に戻り、あと1時間仕事をしました。
きっと誰にも気が付かれていませんが、少しヒヤッとしたお話でした。