家内の祖母
何年も前に亡くなった「家内の祖母」の事を時々思い出します。
私が40代後半で、毎日仕事に追いまくられていた頃、「家内の祖母」は近くの老人施設で、穏やかに暮らしていました。
私はまだ幼かった子どもたちを連れて、家族みんなで時々その施設へ顔を見に行きました。
施設に行く日曜日などは、私はいつも残業でヘトヘトになっていて、ついロビーで熟睡してしまうほどでした。
きっと私はとても疲れた顔をしていたのだと思います。いつも「家内の祖母」は私の顔を見て、
「頑張りすぎたらあかん。頑張りすぎんでも、長いことやってたら、なんとかなるよ」
その言葉は、私を本当に楽にしてくれました。
「家内の祖母」はもういませんが、今度は私が若い人たちに言う番だと思います。
「頑張りすぎたらあかん。頑張りすぎんでも、長いことやってたら、なんとかなるよ」