尊敬する人
人には、尊敬する人物がいるものです。
エジソンやキュリー夫人、野口英世、また、恩師であったり、その道の優れた師匠であったり、人にはたいがいそういった人生を大きく左右する「尊敬する人」という人がいるものです。
プロ野球をみていたら、ヒーローインタビューで、ジャイアンツの新人のキャッチャーが、
「目標は阿部さんです。阿部さんの様な打って守れるキャッチャーになりたいです」
と、目を輝かせて答えていました。とても初々しく、本当に心底尊敬していることが見て取れました。
私の場合、よく考えてみると、尊敬する人がいないと言うことに気が付きました。(今頃になって気づくのは遅すぎますが、実はうすうす感じていました。)
どちらかというと、悪い癖なのですが、人の欠点などを非常に愛してしまうので、そもそも「尊敬するということは、どういうことなんだろう」と考え出すとよくわからなくなり、安易に「私はこの方を尊敬しています」とは言えなくなってしまいます。
大好きな、小説家や、音楽家、画家、デザイナー、イラストレーターはたくさんいます。しかしそれは尊敬とは少し違うように思うのです。
私の仕事のジャンル(デザインやアートなど)で限って考えると、作品は素晴らしいのですが、決してほめられた人物でないことも多いのです。
気がつくのが遅すぎましたが、「尊敬する人がいない」とは、何か自分が人間的に欠けていて、ふわふわしているような気がします。
もう手遅れですが、少し残念に思ったりします。