残念なカメムシ
冬が近くなってきて、我が家ではカメムシが家の中まで入って来きています。
エラソーにカーテンなどに張り付いていて、時には羽を使って飛んだりして、家族を狂気の渦に巻き込んだりしています。
それを迎え撃つのが、我が家のカミさんのガムテープ捕獲作戦であります。どこで聞いてきたのか、ほぼ完璧にカメムシを匂いを出さずに捕獲しています。
その方法は、皆さんご存知だと思いますが、まずカメムシを見つけたら、
1.慌てず冷静にガムテープを15センチ位用意します。そしてカメムシにそっと近づき、軽くガムテープの半分くらいのその真中あたりに、カメムシの背中にそっと触れるくらいにして軽く貼り付けます。
2.接着を確認したら人差し指で、さらに軽く押して確実に貼り付けます。
カメムシは、その時点では何が自分の身に起こったのか気づいていません。伝家の宝刀の「臭い匂い」もまだ出していません。
3.「あれ?なんやこれは!」と短い足をばたばた動かして驚いている間に、ガムテープのもう片側を折りたたんで、そっと袋状態にします。
カメムシは、匂い攻撃をする前に、実にまぬけな状態でそのガムテープの袋の中に捕獲されます。
我が家のカミさんは淡々と事務的に押しつぶすことなく、ほぼ完全にガムテープを貼り合わせ、そのままゴミ箱にポイです。
カメムシにしたら、
「なんやなんや!」「どうゆうこっちゃ!」
生まれて初めてのことで、理解できないままです。
こうしてカメムシはいつも、毎日毎日カミさんにやられっぱなしです。
羽を使って飛ぶ時は実に軽快に飛ぶのですが、カーテンなどに留まっているときはカミさんの気配を感じても、ゴキブリみたいにササッと逃げるわけでもなく、ボヤっとしていて背中にガムテープが押し当てられるまで気が付きません。
「強烈な匂い」という優れたアイテムを持っていて、いいところまでいっているのですが、
ちょっと残念な虫でした。