ダンゴムシブーム
子どもの頃、私はダンゴムシが大好きで、たくさん飼っていました。
その頃は、マルムシと呼んでいて、触ればクルンと丸くなるその虫が大好きでした。
それは近所の、ある倉庫の床下に大量に生息していました。
私はそこを「マルムシ工場」と呼んで、毎日のように通っていました。
私は、かび臭い床下に潜り込んでは、大量のダンゴムシを捕獲して、ナイロン袋に集めていました。
本当に大量に集めていて、ナイロン袋の数もまた、たくさんになっていきました。
親からどうこう言われたような記憶はありませんが、きっと気持ち悪がられていたと思います。
ある日、何のきっかけもなしに、急にマルムシを集める事に飽きてしまいました。
それと同時に、あれほど好きだったマルムシが、急に気持ち悪くなってきました。
たくさんのナイロン袋のマルムシは、その後どうなったか記憶がありません。
きっと忘れ去られて、とても可愛そうなことになったのでしょう。
その後、数年たって、私の中で「コオロギブーム」が訪れ、再びコオロギを大量に捕獲することになるのですが、それもまた急に飽きて、大量のコオロギが可愛そうな運命を辿ることになったことでしょう。
知らんけど。