将棋
「将棋」ってよく考えてみると、戦う二人の頭の中だけの出来事なのですね。隅々まで先を読んでいるプロの棋士にとっては、将棋盤に乗っている駒は、ただの便宜上の記録ににすぎず、それ自体には大きな意味はないのだと思います。
そんな頭の中だけの出来事にもかかわらず、藤井聡太四段の連勝記録がテレビの速報で流れたり、過去には羽生名人の7冠などが新聞の一面に大きく掲載されたりと日本中の大ニュースとなります。
人と人とが、腕力も道具も電力も使わず頭の中だけで将棋盤を介して静かに戦い、またそれが大きな話題になるのは、よく考えて見るととても不思議な話です。
人って本当は座っているだけで競ったり、楽しんだりできるのですね。