ソファーとクッション
多くの家庭のリビングには、二人がけ、三人がけのソファーがあって、その上にはクッションがいくつか置かれていることでしょう。
我が家にも、同じようにソファーがあって、クッションがいくつも並べられているのですが、「クッションって何のためにあるのだろう」とふと考えました。
私の場合は、腰掛けるとき、わざわざクッションをどけたりして座っています。
毎日のことなので、あまり気にも留めませんでしたが、よくよく考えてみると、いらないような気がしてきました。
メーカーの方が、ソファーを製作される場合、座り心地とか質感とか、背もたれの角度や広さなど、人間工学の領域まで踏み込んできっと制作されていることでしょう。「こんなもんでええか!」などと作っているわけがありません。
そんな究極の努力をして作られているソファに私たちは、平気でクッションを置いて座っています。なんか申し訳なくさえ思えてきました。
以前にタブレットを開発されている人の話を聞いたことがあります。指の触れる強さと反応を本当に神経を擦り減らしながら設定しているのに、
「ユーザーの方は、購入されたらすぐに保護シートを貼られて、私たち開発者は、がっかりです。」というコメントを聞いたことがあります。
ソファにクッションも同じような事が言えるのではないかと、我が家のクッションを眺めながらぼんやり思うのでありました。