情報発信とは
「今日はこんな美味しいものを食べました。」「孫がこんなに大きくなりました」「畑でトマトがたくさん採れました」「裏山が大変きれいに色づきました」どれもささやかで素敵なお話です。しかしそれは本当に発信すべき情報なのでしょうか?
そのささやかで素敵なお話が、今やいたるところで発信されとてつもなく大量の情報となって、日本中を駆け回っています。そして大量の情報の山は裾野がどんどん広がり、いつか大きくて薄いふくらみの様になり、世に出るべく才能のあるアーティスト出現を埋もれせたり、命にかかわるような食品の情報が胡散臭くなったりはしていないでしょうか。
私たちが普通に暮らしている生活の中では、情報発信できる価値のあるものは、そうは無いと思います。いつか起伏のない退屈な情報の世界がどこまでも限りなくつづくようになり、人は大切な情報の判断がつかなくなり、やがて霧の様になって消滅してしまうのではないでしょうか。